最近、大きく報道されている、大阪の准看護師の遺体遺棄事件に関わった日系ブラジル人についてですが、同じ日系ブラジル人として、とても悲しいです。

どうしてこんな事になったのか。

みなさんは、なぜこんなに「日系ブラジル人」が日本にすんでいるのか知っていますか?

それは、100年以上前にさかのぼります。約13万人の日本人がブラジルに移住しました。そして、その子孫たちが日本に逆戻り移住をしています。1989年には日本の出入国管理法が改正され、ブラジルだけではなく多くの南米諸国から日系人が移住し始めました。現在約20万人の日系ブラジル人がが日本で生活しています。顔は日本人と変わりませんが、言葉も文化も違います。

私の場合は、ブラジルの南サンタカタリナ州・サンジョアキン市と言う田舎町で育ちました。100年前に渡った祖父らが教えてくれた日本のことはやはり100年前のイメージでした。自然と文化を大切にしながら、そして何よりも人と人が尊敬し合う日本に、子供の頃から憧れていました。

そして17歳の時、日本で勉強する機会がありました。空港についてまず驚いたのは、日本人があふれていた事です!

ブラジルではいろんな人種の人がいます。一つだけの人種がそろうのはあんまりないです。それぞれ違う宗教や文化を持ち、異なった行動をしてもだれも気にしません。

でも日本は違います。なるべく周りの人と同じように、迷惑かけないようにみんな心がけています。私は日本語を学ぶ事について日本人の心も理解できるようになりました。学べば学ぶほど、日本がどれだけすばらしい国なのか解りました。

しかし、私と違って、日本語がわからず、出稼ぎに来ている両親や友達の支えがないまま育って来た子供たちは違う現実を生きて来たはずです。

仕事でリポーターとしていろいろな事を見て来ました。日本になじめない子供たちが学校でいじめにあったり、犯罪の道を歩き出す子もいました。ある子供は髪の色が少し茶色かったので、染めていると間違われて先生に黒に直すように言われました。

今の若い日系ブラジル人は少し違います。ほとんどは日本語は出来ますが、家庭ではうまくコミュニケーションがとれていないケースもあります。親がポルトガル語、子供は日本語。子供たちにとって一番の話し相手になってくれるはずの親との会話が欠けていることもあります。

問題が大きくならないうちに周りの人の気遣いも大切です。

これからさらに増えるであろう、外国人たちを受け入れて共存しやすい環境を考えていくべきではないでしょうか。

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