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トヨタ自動車は10日、ブラジルで同社として中南米初となるエンジン工場の開所式を開いた。同国で組み立てている小型車「エティオス」向けに、排気量1300ccや1500ccのエンジンを年間10万8000基製造する。

etiosブラジル法人の近藤剛史社長は「エティオスの現地調達率は従来の60%台から70%強となる。顧客の需要に、より柔軟に対応できる」と述べた。

工場は5億8000万レアル(約180億円)を投じ、サンパウロ州ポルトフェリス市に取得した約87万平方メートルの敷地に建設した。エティオスの現地生産を2012年に始めた同州ソロカバ市の工場まで約30キロと近い。従業員は約320人。既に2月に稼働しており、従来は日本から輸入していたエンジンをブラジル製に切り替える。

新工場は、別々の建屋に分けるのが一般的だった鋳造と機械加工、組み付けの工程を集約したのが特徴だ。鋳造の熱排出の方法に工夫を凝らすなどして実現した。トヨタ本体の嵯峨宏英専務役員は「コンパクトで需要変動に強い」と指摘し「将来は『カローラ』向けも製造する」と述べた。

Source: 日本経済新聞

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