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7月に40歳を迎えたシウバだが、眼光の鋭さは健在! photo by Hotaka Sachiko

7月に40歳を迎えたシウバだが、眼光の鋭さは健在! photo by Hotaka Sachiko

桜庭和志に3連勝するなど、かつてPRIDEの「ミドル級絶対王者」に君臨していたヴァンダレイ・シウバが日本に戻ってくる。2007年から米UFCに参戦し、2013年3月以降、総合格闘技の試合から遠ざかっていたが、9月25日に開幕する「RIZIN無差別級トーナメント」に参戦することが決定した。12月に行なわれる2回戦からシード枠出場になるが、早くも「戦慄の膝小僧」の鼻息は荒い!

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―― ヴァンダレイさんはUFC参戦後、ブラジルからラスベガスに移住しましたが、今もベガスに住んでいるんですか?

「いや、今は故郷のクリチバに戻って、母と一緒に住んでいるよ」

―― 最近、交通事故に遭ったとか?

「自転車に乗っていたら、後ろから走ってきた自動車にハネ飛ばされ、肩から落ちたんだ。それで肩を手術したんだが、今はだいぶよくなってきたので12月の試合は問題ない。日本でまた試合できてすごく嬉しいよ!」

―― 回復が順調でよかったです。しかし、ずいぶん日焼けしてますね。前は色白だったのに。

「カリフォルニアのハンティントン・ビーチにあるキングスMMAで練習していたからね。古巣シュートボクセ・アカデミー時代からの師匠、ハファエル・コルデイロのジムだ。ビーチを走ったりして日焼けしたんだよ」

―― ヒクソン・グレイシーなどサーフィン好きな格闘家は多いですが、あなたもやるんですか?

「いやあ、俺もトライはしてみたけど、すぐにボードから落っこちた。なかなか難しいな、あれは(苦笑)」

―― 運動神経抜群のヴァンダレイさんでも? 親近感がわきますね(笑)。最近メインで練習しているジムはキングスMMAなんですか?

「キングスMMAと、エヴォルサオン・タイだ。アンドレ・ジダのジムだよ」

(*エヴォルサオンは英語で言えばエヴォルーション、つまり「進化」。「総合格闘技用に進化したムエタイのジム」というコンセプト。ジダはかつてHERO’Sで宇野薫の顎を飛びヒザ蹴りで砕いた強豪で2010年に引退。その後はトレーナーとして元PRIDE&UFC王者マウリシオ・ショーグンらを指導してきた)

「ミルコとの決着はまだついていない」 photo by Hotaka Sachiko

「ミルコとの決着はまだついていない」 photo by Hotaka Sachiko

―― ジダもシュートボクセ・アカデミー出身ですね。同じくシュートボクセ出身のアンデウソン・シウバ(元UFCミドル級王者)やショーグンとは、今でも一緒に練習するんですか?

「アンデウソンとはやってない。でもショーグンとは時々一緒に練習するよ。古くからの仲間だから、とてもいい練習ができる」

―― 前回のあなたの試合は『UFC Japan 2013』でのブライアン・スタン戦でした。壮絶な打撃戦を制してのKO勝利。すごい試合でしたね!

「俺のキャリアの中でベストファイトのひとつだと思う。日本のファンの前でああいう試合ができて本当に嬉しかった! 今度RIZINで戦う時も是非ああいうすごい試合を見せたい。日本で試合をすると、俺はいつもいい気分で戦えるんだ。他の国で戦うのとはどこか違うんだよ。ファンが送ってくれるエネルギーが特別だからだ。これから俺たちがRIZINをPRIDE以上のビッグイベントにしてみせるよ!」

―― UFCの試合場はオクタゴンといわれる八角形のケージでしたが、RIZINは四角いリングです。あなたにとっては、どちらが戦いやすい?

「リングの方が好きだね。UFCのオクタゴンはすごく広くて(畳40畳分)、円に近いから相手はずっと逃げ続けることもできる。そうなると、俺の得意なヒザ蹴りは少し使いづらかった。だが、リングなら相手をコーナーに追い詰めることができるし、よりアグレッシブに戦える」

―― RIZINのルールでは、PRIDE時代に得意技だった踏みつけやサッカーキック(グラウンド状態の相手の頭部への蹴り)もできますね。

「そうとも! 俺は踏みつけもサッカーキックも大好きなんだ。そういう攻撃がある方が、よりリアル・ファイトに近いからな。UFCではこれらの技が反則だから、その点でも俺にとって不利だった。だが、PRIDEルールと同じRIZINルールなら俺は誰にも負けないぜ!」

―― 昨年末のRIZINでは桜庭和志vs青木真也の試合もありました。あなたのライバルだった桜庭が、青木にグラウンドで殴られ続けタオル投入でTKO負けしましたが、あの試合をどう思いました?

「青木はいい選手だ。そして桜庭も強いハートを見せた。ただ、桜庭はコンディションが悪かったんだろうと思う。本来の桜庭なら、間違いなくもっといい戦いができたはずだよ」

―― PRIDE時代のあなたの宿敵でいえば、クイントン・”ランペイジ”・ジャクソンも健在で、6月のBellatorでは石井慧に勝利しましたね。

「俺はランペイジをPRIDEで2度KOしてやった。100発近くヒザ蹴りをブチ込んでね。ヤツのことは大嫌いだし、すごくいい気分だったな(笑)。だが、UFCでは負けているから、ヤツともまたやりたいね」
―― 今回のトーナメントにはミルコ・クロコップも出場します。あなたは過去に彼と2度対戦し、初戦は判定なしというルールのため引き分け、2戦目はKO負けでしたね。

「初戦は判定があれば俺の勝ちだったはずだ。俺に言わせれば、ミルコとは1勝1敗。だからRIZINでカタをつけてやる。どちらが上か、ハッキリ見せつけてやる。絶対にね!」

―― ただ、トーナメントですから、ミルコと対戦できない可能性もありますね。

「いや、ミルコなら間違いなく勝ち上がってくるさ。そして俺と戦うことになるだろう」

―― トーナメントで、ミルコ以外に戦いたい相手はいますか?

「昨年末のトーナメントで優勝したキング・モーとやりたいね。俺は最高の選手と戦ってすごい試合をし、日本の総合格闘技をもう一度盛り上げたいんだ。榊原(信行)社長がPRIDEを手放してから日本の総合格闘技は死んだ。誰も総合格闘技の話をしなくなったと聞いた。それは俺にとって、心が潰れるほど悲しいことだった。だって俺たちはPRIDEを盛り上げるために全力を尽くし、死にもの狂いで戦い抜いてきたんだから。

だが今、榊原社長が戻ってきた。彼は最高のプロモーターだし、RIZINには最高の選手も揃っている。だからファンのみんなにも応援してほしいんだ。特にSNSを使って応援してくれ! 榊原社長やRIZINのアカウントをフォローしてくれ。フェイスブックやインスタグラム、ツイッターなどすべてのソーシャルメディアでね。大会のある週にはファンのみんなでポスターや記者会見や計量の写真なんかをシェアしたり、リツイートしてほしい」

―― ファンと一緒に盛り上げていきたいわけですね!

「ファンのみんなに手伝ってもらうことで、再びすごいイベントを作り上げることができるんだ。みんな、俺たちと一緒に頑張って、日本でまた格闘技ブームを作っていこうじゃないか!」

―― 今回のトーナメントは無差別級ですが、その点はどうですか? ヴァンダレイさんは通常93kg以下を主戦場としていましたが……。

「無差別級も大好きだよ。あらゆる強敵を相手に自分を試してみることができるからね。とにかく俺はいつだって強いヤツを相手にビッグファイトがしたいんだ」

―― 2006年のPRIDE無差別級GPではヘビー級の藤田和之にTKO勝ちしました。2004年大晦日、元K-1王者マーク・ハントとの試合では、判定で敗れたとはいえ、30kg近く重いハントからマウント・ポジションを奪ってパンチを落とすなど、苦しめましたね。

「あれもいい試合だった。よく覚えているよ。ハントは俺が今まで戦った中で、最も重い相手だったしな」

―― 今回のトーナメントに出場する元大関のバルトは、そのハントより重い170kgで2m近いです。もしバルトと戦っても勝てますか?

「バルトは確かにとてつもなくデカいし、デカいだけじゃなくて身体能力も高い。だが、彼との戦い方はわかってる。俺なら勝てるよ。負ける理由がないさ。打撃、柔術、すべての面で俺のほうが優れている」

―― トーナメントのほかに、RIZINでの展望はありますか?

「俺はこれからブラジル全土を旅して新しいトレーニング・パートナーを探す予定だ。そして、ブラジルからダイヤの原石のような才能を持つ選手たちを発掘してRIZINに連れてきたいんだ。第2のヴァンダレイ、第2のショーグン、アンデウソンを発掘するんだよ。いずれは世界中から新たな才能が集まってくるようにして、RIZINをワールドカップみたいな場所にしたい。エメリヤーエンコ・ヒョードルがロシアの新星たちを連れてきたように、俺はブラジルのダイヤの原石を連れてくるぜ!」

―― ところで、はなまるうどんがお好きでしたね。PRIDE時代、牛肉うどんにエビ天を3本乗せた「シウバうどん」という期間限定メニューもありました。

「今日もこれから、はなまるうどんを食べに行くよ。本当に大好きなんだ! ただし俺はエビ天を3本じゃなく、5本乗せるけどな!(笑)」

―― うどんでエネルギーをチャージして練習頑張ってください!

「バクバク食って、ガンガン練習して、物凄い試合を見せてやるぜ! 楽しみに待っててくれ!」

 

ポルトガル語で話しましょう♪

  • 3連勝:três vitórias consecutivas
  • 参戦:participar, lutar
  • 王者:rei, campeão
Silvia in Tokyo

 

 

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